本書の概要
2018年末の入管法改正を機に、日本は外国人労働者の受け入れ拡大へと大きく舵を切りました。この変化は、私たちの生活にどのような影響をもたらすのでしょうか?本書『移民の経済学』は、この問いに正面から向き合う一冊です。
本書の最大の特徴は、感情論やイデオロギーを排し、あくまで経済学の研究成果という客観的なデータに基づいて「移民がもたらす影響」を多角的に分析している点にあります。雇用や賃金、経済成長、物価、貿易、税・社会保障といった経済的な側面に留まらず、科学技術、治安、文化に至るまで、移民をめぐるほぼ全ての論点を網羅。それぞれのテーマで「得をする人」と「損をする人」が誰なのかを冷静に描き出し、読者が自ら判断するための確かな材料を提供します。
複雑な現実を単純な二元論に落とし込まず、様々な研究結果の対立まで紹介することで、学問的な誠実さを貫いています。これから日本がどのような社会を目指すべきかを考える上で、必読の書と言えるでしょう。
メディア掲載情報
「移民の経済学」(友原 章典著@中央公論新社)
— 新聞メタ書評報「汗牛充棟」 (@syohyomachine) April 22, 2020
日経新聞4/4
雇用や賃金、経済成長や物価、貿易、税と社会保障、科学技術、治安・文化に至るまで、主要な論点を網羅。経済学の研究成果をもとに分析することで、移民がもたらす「損」と「得」を明らかにする。https://t.co/BXOpYxkvZD…