目次 Part 1
はじめに――藤原氏とは何か
日本の歴史を動かした藤原氏。古代国家形成から中世に至るまで、権力の中枢を占め続けた一族の意義と本書の目的を概観します。
序 章 鎌足の「功業」と藤原氏の成立
乙巳の変と大化改新における中臣鎌足の役割、そして藤原氏成立の背景を探ります。
第一章 不比等の覇権と律令体制
藤原不比等による律令国家の完成と、藤原氏が権力中枢を確立する過程を解明します。
第二章 奈良朝の政変劇
不比等亡き後の藤原四家の分立、光明皇后と仲麻呂の専権、奈良朝末期の政変における藤原氏諸家の動向を追います。
第三章 藤原北家と政権抗争
平安京の確立と藤原北家の台頭、良房・基経による初期摂関政治の成立、他門流の動向を分析します。
第四章 摂関政治の時代
摂政・関白が常置化された10-11世紀の政権抗争と、道長・頼通時代の権力の源泉と成果を考察します。